甲類とは

離婚に関する家庭裁判所の調停や審判の手続きについては、廃止前の「家事審判法」に詳しく規定されており、その第9条では、審判事項の項目は2つの種類に分かれていました。
そのなかでも「甲類」と呼ばれるものは、当事者どうしが争う性質のものではなく、したがって当事者の協議によって合意に至るということも考えられないため、もっぱら家庭裁判所の職権による家事審判のみによって取り扱われるものです。平成25年からは「家事事件手続法」という新しい法律が施行されているため、その別表第一に整理されている事項がおおむね廃止前のものにあたります。
この種類に分類される項目としては、離婚に関するもの以外にもさまざまなものがありますが、例えば、相続放棄、遺言書の検認、遺言の取消、相続財産の管理人の選任、失踪宣告、子の氏の変更許可、名の変更の許可、後見開始の審判、養子縁組の許可、死後離婚の許可などといったものです。
これらは、最初に家庭裁判所の調停という手続きによって当事者どうしの合意を得るよう協議に努めたのち、それでも合意に至らない場合には審判の手続きに移るというのが原則の「乙類」とは異なり、最初から審判に付されることになります。

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